妊娠は病気ではない、とよく言われます。
その一方、100%安全なお産というものは存在しない、とも言われます。

この二つの相反する言葉、これが現在の妊婦さんの不便や不安につながっていると思います。

それを便利と安心に変えるのがセミオープンシステムです。

経過が順調な時はご自宅や職場近くの診療所で妊婦健診を受け、何か問題が発生した時や分娩の時には設備もマンパワーも整っている大きな病院で受ける。
これがセミオープンシステムです。

このシステムが成り立つためには病院と診療所の連携が不可欠です。

分娩病院が妊婦健診で行っているのとかわらない質と内容の妊婦健診を、連携する診療所でも行っていないと、いざという時に分娩病院でも対応しきれないからです。

茅場町いとう医院では現在、日本赤十字医療センター、愛育病院の二つの病院とセミオープンシステムを結んでおります。

普段の検診や、緊急ではないけれど少し不安なことがあった時などは気軽に当院を受診していただき、専門的な医療が必要な場合は速やかに大きな病院に受診することができるこのシステム。
快適で安心なマタニティライフのためにもぜひご活用ください。

☆セミオープンとオープンの違いについて☆
オープンシステムとは分娩の際、それまで検診を行っていた診療所の医師が立ち会って出産を行うものです。
妊娠経過をよく知る医師が立ち会えるという点でより安心なシステムです。
ですが、外来を急にしめて分娩病院に駆けつける、というのは現実にはなかなか困難です。
セミオープンではその困難を解消するため、妊娠経過を診療所と病院でわかりやすい形で共有し、分娩自体は病院の医師が対応するという形をとっています。