中央区にお住いの小学6年生および高校1年生相当の女のお子さんあてに5月31日付で保健所からおはがきが届いたかと思います。
急にはがきが来て驚いている方もいらっしゃるかと思います。
また接種対象年齢でも中学生の方には届いていないため、気にされている方もいらっしゃるかもしれません。
当院が中央区に確認させていただいた内容も含め、このHPで解説したいと思います。


なぜ今ワクチンの案内が届いたの?

子宮頸がん予防ワクチン(以下、HPVワクチン)のうちの2種類のワクチンは定期接種のワクチンです。
定期接種のワクチンは、通常その対象年齢になると市区町村から接種券(クーポン)が届きます。
しかし、HPVワクチンは接種後の副反応の報告があり、2013年6月から積極的接種推奨が中止されています。
(注:日本小児科学会、日本産科婦人科学会は積極的接種推奨の再開を強く求めています)
これをうけて、中央区ではクーポンの送付を中止しており、接種を希望する場合は保健所に直接出向かないとクーポンをもらえない状態となっています。
しかし、クーポンの送付が中止されたことで、ワクチンの存在が十分に周知されていない状態となっています。
厚生労働省は2020年10月9日付でHPVワクチンについて接種を判断・検討するために必要な情報を対象者に届けるよう、やむを得ない場合を除き個別にワクチンの情報が載ったリーフレットなどを送付するよう求めています。
このため、今回、はがきの送付が行われたとのことです。
(リーフレットは同封されず、各自QRコードをもとにリーフレットをダウンロードする形式です)

定期接種って何?

ワクチンには定期接種と任意接種があり、定期接種は法律に基づいて市区町村が主体となって実施します。
費用は公費で対象者は無料で接種できます。
一方、任意接種は希望者が各自で受け、費用も自己負担となります。

HPVワクチンには定期接種でないものもあるの?

はい、あります。
現在HPVワクチンには2価(サーバリックス)、4価(ガーダシル)、9価(シルガード9)の3種類のワクチンがあります。
このうち、2価と4価の2種類が定期接種、9価が任意接種です。
9価のワクチンについてはこのブログ内の下記の記事もご参照ください。

9価HPVワクチンが承認されました!

9価HPVワクチン(シルガード9)接種開始します!

定期接種の時期を過ぎてしまったらどうなるの?

HPVワクチンの定期接種の対象者は「小学校6年生から高校1年生相当の女子」です。
この時期を過ぎても接種できますが、任意接種となり費用は自己負担となります。
費用は各医療機関によって異なりますが、茅場町いとう医院の場合、3回合計で50930円(税込み)と大変高価です。
ですので、接種をご検討されている方は、なるべく公費で接種されることをお勧めします。
もし任意接種を選ばれる場合は、より高価ですが効果も高い9価ワクチンをお勧めしています。
9価ワクチンは3回合計で85800円(税込み)となります。

現在、高校2年生相当(2004年4月2日~2005年4月1日生まれ)の方へ!
昨年はコロナ禍により、接種を希望しても受けられなかった方もいらっしゃると思います。
多くの自治体で、個別対応にて公費負担接種を受けられるよう救済措置が取られています。
中央区の場合は公には案内されていませんが、個別に事情を確認し対応しているとのことです。
接種を希望する方は早めに自治体にご相談してみてください。

私にははがきが届かないんだけど…

はがきが届かなくても接種対象年齢であれば公費での接種が可能です。
接種を希望する場合は、予診票に必要事項を記入し母子手帳を持参のうえ、23区内の指定医療機関を受診してください。(当院も指定医療機関です)
予診票は中央区保健所、日本橋保健センター、月島保健センターに母子手帳を持参すれば交付されます。
なお、案内に載っているHPVワクチンに関するリーフレットは下記からもダウンロードできます。

厚生労働省 予防接種情報
ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/index.html

ぜひ、十分な情報を取得し、HPVワクチン接種についてご検討ください。