当院では妊娠34週ごろまでの妊婦さんの妊婦健診を行っていますが、分娩は行っておりません。
分娩施設を選ぶにあたって参考になりそうなことを3回にわたって解説します。
①基本編 http://kayabacho-itoiin.blog.jp/archives/82505236.html
②セミオープンシステムについて http://kayabacho-itoiin.blog.jp/archives/82430739.html
③里帰りと里帰りセミオープン(このページ)



里帰りのメリット

・慣れ親しんだ実家でリラックスして過ごすことができる
・子育て経験者(実母など)にアドバイスをもらえる
・産後の安静が保ちやすく、落ち着いて赤ちゃんのお世話ができる

里帰りのデメリット

・パートナーと離れて生活する寂しさ、不安感がある
・産前産後の大変さをパートナーに理解してもらいにくい
・赤ちゃんのお世話や産前産後の食事内容などで実家と意見が食い違う
・移動のストレスがある
・里帰りを希望していても体調面や社会的な問題(今回のコロナ禍や天災等)で帰れなくなる場合がある

里帰りを決めたら

里帰りを希望しても、地元の分娩施設の受け入れ態勢によっては分娩予約が取れない場合もあります。
また持病などがある場合、早めの里帰りを指定される場合もあります。
早めに情報収集を行ってください。
また移動に時間がかかる、飛行機を利用するなどの場合は、移動手段も前もってチェックしておきましょう。
(国内線の場合、出産予定日の28日前から診断書が必要となります)

里帰りセミオープンについて

里帰りの場合、帰省するまでは自宅や職場近くの産婦人科で妊婦健診を受けることになります。
当院のように入院設備のない施設で妊婦健診を受けることも多いと思いますが、急な体調の変化に対応しきれないのでは、という不安もあるかと思います。
そういったときにバックアップをしてくれる制度が
「里帰りセミオープンシステム」です。
これは事前に登録しておくことで、いざというときにスムースに連携施設を受診できる仕組みです。
当院では下記の3つの病院と提携しています。
ご希望の方は早めにご相談ください。

里帰り分娩ご希望の方 (jpeg)
※愛育病院では栄養相談や4D超音波、乳腺相談外来などを受講することもできます。
※東大病院の場合、登録手続きでの受診は不要ですが、事前に当院へのお申し出が必要です。

里帰りの時期と手続き

一般的には妊娠34週までに帰省し、34週の妊婦健診は分娩先で受けることが多いです。
ただし、骨盤位(さかご)や妊娠糖尿病、帝王切開の既往などがある場合は32週、あるいはそれ以前の帰省を求められる場合もあります。
また、現在は新型コロナ感染症への対策として帰省後2週間自宅待機してからの受診を求められる場合もあるので、早めに確認をしておいてください。
当院の場合、診療情報提供書は最終診察日の1週間後のお渡しとなります。
取りに来るのが困難な場合は郵送対応も可能ですので、診察の際にお申し付けください。
(帰省後にご連絡があった場合は現金書留での清算が必要となる場合があります)

妊婦健診の受診票は発行の自治体以外では使用できない場合があります。
役所での後日の清算となりますので、未使用の受診票と領収書は必ず取っておいてください。

中央区の里帰り出産助成制度のご案内
https://www.city.chuo.lg.jp/smph/kenko/hokenzyo/kenkosoudan/syussan/ninpukennshin.html

なお、出生届はお住まいの自治体以外でも出せますが、児童手当や乳幼児医療費助成制度の手続きはお住まいの自治体に戻ってからとなります。
手続き前に赤ちゃんが病気などで受診した場合は医療費がかかります。
多くの場合、後日清算ができるので領収書は必ず取っておいてください。

海外での分娩を希望される場合

国によって分娩の体制はさまざまです。
国内での里帰り以上に綿密なリサーチが必要となります。
国によっては予防接種の証明書を求められる場合もあります。
渡航できる(飛行機に乗ることができる)時期も国や航空会社によってさまざまなので、早めに確認をしておいてください。

母子手帳は妊婦さんが自分の経過を理解するためのものなので母国語で書かれたもので大丈夫です。
必要であれば妊娠経過を英語併記できる冊子もありますので、ご相談ください。