旅行や試験、イベントなどの事情で一時的に月経の時期をずらしたい時、ピルを使うことで月経時期をコントロールすることができます。
この方法を月経調整といいます。
今回は月経調整について詳しく説明したいと思います。

■月経調整に使うお薬について

月経調整では中用量ピル(プラノバール)を使います。
中用量ピルは避妊用や月経困難症治療用のピルに比べ、ホルモン量の多いピルとなります。
月経を早める場合でも遅くする場合でも、同じお薬を使います。

■いつ病院を受診すればいい?

月経を早める場合は月経がはじまってすぐ(5日以内)に、遅くする場合は月経予定日の5日前までに受診してください。
たとえば8月の月経を早めたい場合は7月の月経がはじまってすぐ、遅くしたい場合は8月の月経予定日の5日前までに受診してください。

どちらが良いかわからない場合や確実に月経を移動したい場合は、その方の月経周期をみて最も適した方法をご提案しますので、月経をずらしたい時期の2か月くらい前にご相談ください。

■費用はいくらかかるの?

月経調整は自費診療となりますので、各病院でお値段が異なります。
また消費税10%の課税対象となります。
茅場町いとう医院の場合は下記の通りとなります。

初めて当院で月経移動をされる方
3900円(税抜き)
過去に当院で月経移動をされた方
2900円(税抜き)
吐き気止めをご希望の場合、別途600円(税抜き)がかかります。


■飲み始めの副作用について

飲み始めて体がお薬に慣れるまでの数日間は、吐き気や胸の張り、むくみなどが出る場合があります。
副作用が心配な場合は、吐き気止めを一緒に使うこともできます。

■血栓症について

ピルに含まれる女性ホルモンは非常にまれですが血栓症という病気を起こすことがあります。
血栓症とは血管の中に血のかたまりが詰まってしまう病気です。
血流が滞りやすい足の静脈に血栓ができることが多く、気づかず放置するとその血栓が肺に移動して命にかかわる副作用を起こす場合もあります。
血栓症予防のため、水分をしっかりと摂取し、飛行機やバス旅行などの際は定期的に足の曲げ伸ばしなどを行ってください。

■中用量ピルが使えない場合

40歳以上の方、喫煙者、肥満の方、家族に血栓症患者さんがいる方は血栓症のリスクが高くなるので、服用できない場合があります。
また、妊娠の可能性がある方、重い肝臓病の方、耳硬化症の方なども服用できません。


■中用量ピルを使う以外の方法

効果はやや不確実となりますが、低用量ピルを使う方法、黄体ホルモン剤(ミニピル)を使う方法もあります。
この場合は、少し早めにご相談ください。