茅場町いとう医院ふろくのブログ

東京都中央区にある産婦人科・女性内科のクリニック

2014年04月

風疹予防接種の費用助成について-中央区在住の方へ-

現在、風しんが流行しています。

風しんは、感染すると2~3週間の潜伏期の後、軽いかぜ症状ではじまり、発しん、発熱、リンパ節腫脹などの症状が出ますが、発しんも発熱も三日ほどで治るので三日ばしかとも呼ばれる病気です。
人にうつす可能性があるのは、熱が出る前1週間から、発熱後5日間程度といわれています。
症状が軽いので、自分がかかったことに気付かず、出歩いて感染を広げてしまうため、流行しやすい病気の一つです。

ところが、この症状の軽い風しんでも、妊娠初期の女性がかかると大きな問題になります。

妊娠初期の女性がかかると、おなかの中の赤ちゃんにも感染し、先天性風しん症候群(CRS:congenital rubella syndrome)という病気を引き起こしてしまうからです。
そして赤ちゃんに生まれつきの心臓病や難聴、白内障などさまざまな症状を起こしてしまうのです。

(このあたりについてはフィクションですがアガサ クリスティの「鏡は横にひび割れて(映画:クリスタル殺人事件)」によく描かれています。)

そこで、風しんの流行対策、特に先天性風しん症候群への対策として、抗体検査やワクチン接種などの対策が進められています。

中央区の場合、昨年に引き続き、今年度も3月31日まで(平成27年3月31日まで)抗体検査とワクチン接種の費用助成が行われています。

対象となるのは、19歳以上の区内在住者で、風しんにかかったことがなく、風しん単抗原またはMR(麻しん風しん混合)ワクチンの予防接種をしたことがなく、風しんの抗体検査をしたことがない以下の方です。

抗体検査
1. 妊娠を予定または希望する女性とその同居者
2. 妊婦健診風しん抗体価が低かった妊婦さんの同居者

予防接種
1. 上記、抗体検査の結果、風しん抗体価が十分でなかった方
2. 出産後等の方で、妊婦健診等で既に抗体価が十分でないことがわかっている方

上記に当てはまる方は中央区保健所または日本橋・月島各保健センターにて申請書を記入し、助成券(風しん抗体検査及び予防接種予診票兼助成金申請委任状)を交付してもらってから、受診してください。

直接、交付窓口に行けない場合は郵送申請も可能です。
その場合は区のHPに申請書がありますのでダウンロードし、郵送申請してください。
https://www.city.chuo.lg.jp/kenko/hokenzyo/sessyu/senntennseihusinnkinnkyuutaisaku.html

茅場町いとう医院の場合、抗体検査は予約不要ですが、ワクチン接種の場合は電話でのご予約をお願いしております。
(風しん抗体検査、ワクチン接種については、当院受診中の方のご家族であれば男性も受診可能です)

なお、助成券がない場合は、自費での抗体検査、ワクチン接種となります。
区外の方の場合は、お住まいの自治体のHPなどをご確認ください。

茅場町いとう医院で自費での検査、ワクチン接種を行う場合は以下の料金となっております。

風しん抗体検査(HI法)    2300円
風しんワクチン         5200円
(風しん単独ワクチンは供給量が少ないため、特別な事情がない場合は下記の風しん麻しん混合ワクチンの接種をお願いしております)
風しん・麻しん混合ワクチン 8500円
(抗体検査の際は別に初診料3000円もしくは再診料1000円が必要となります)

風しんも、先天性風しん症候群も予防できる病気です。
妊婦さんはワクチン接種ができませんが、多くの人がワクチン接種をすることで、現在の流行を食い止めることができ、結果として妊婦さんを風しんから守ることができます。

自分のため、家族のため、何よりも生まれてくる赤ちゃんのため、抗体検査とワクチン接種をお願いします。

骨粗しょう症について

おせちに入る海老は「腰が曲がるまで長生きできるように」という長寿の願いを込めているといわれます。

でも、できれば海老のように腰が曲がるよりは、まっすぐ背筋を伸ばして歩ける老後を迎えたいものです。
そのためにはどうすればいいのでしょう?

腰が曲がってしまう原因。
これは背骨が圧迫骨折という、骨折を起こしてしまうことによるものです。
骨が弱くなって、体の重みを支えきれなくなり、折れてしまう…。

これが「骨粗しょう症」という病気です。

弱くなるのは背骨だけではありません。
足の骨、手の骨なども弱くなり、骨折による痛みと不自由さ、さらには寝たきりという事態も引き起こす、怖い病気です。

全部漢字にすると「骨粗鬆症」。

「鬆」という漢字はあまりなじみがない字ですが、「す」と読み、「すが入った大根」とか「茶わん蒸しにすがたってしまった」などというように日常会話、特に家事の中でよく使われる言葉です。

「粗」は「あらっぽく雑な」、「鬆」は「小さな空洞があいてスカスカになっている状態」という意味ですから、「骨がもろくスカスカになっている状態」を骨粗しょう症とイメージしていただけるとよいかと思います。

実際には、どの程度もろくなると骨粗しょう症とするのかというと、健康な若年成人(20-44歳)の骨量の70%以下まで骨量が減り、骨折しやすくなった状態(もしくは80%未満ですでに骨折を伴う状態)を骨粗しょう症としています。

現在、日本では1300万人の患者がいると推定されています。
これは実に人口の10分の1、60歳以上の女性に限ると3人に1人は骨粗しょう症と推定される程の数となります。
とても他人事といえる割合じゃないですよね。

ところでどんな人が骨粗しょう症になりやすいのでしょう。
具体的には以下のようなことがリスクとされています。

・女性
・加齢
・閉経後(ホルモン療法や卵巣摘出などで閉経後に似た状態の場合も含む)
・極端な痩せ
・家族に骨粗しょう症の患者がいる
・喫煙
・過度な飲酒
・偏った食生活(若いころのダイエットも含む)
・運動不足
・その他病気や服薬(糖尿病、膠原病、腎臓病やステロイド内服治療など)

(以前は妊娠、授乳もリスクを高めるといわれていましたが、現在では妊娠・授乳中は母体のカルシウム吸収率がよくなり、また授乳終了後速やかに骨塩量がもとに戻るため、適正な栄養状態にあった方では大きなリスクにはならないと考えられています。)

女性であることや加齢はどうしようもありませんが、そのほかのリスクが重なる方は、ぜひ一度検診を受けてみてください。
(年齢の目安としてはリスクが低い場合で40歳、リスクが高い場合は35歳ごろから。もちろん若年でも検査は可能です)

茅場町いとう医院では超音波法による骨塩量検査を行っております。
かかとの骨の検査ですので、靴下を脱いでいただければすぐ検査でき、結果もその場でわかります。
妊娠の可能性がある場合なども検査可能です。

また、この検査で異常が疑われる場合は、血液検査による骨代謝異常のチェック、骨折リスクの評価も行い、最適な治療法(食事や運動療法も含む)を提案いたします。

しっかりした骨に支えられた元気な生活を送るために、気になることがあればお気軽にご相談ください。

当院の検査費用
自費の場合
 骨塩量検査(超音波法) 1500円 
 骨代謝検査(血液検査) 2000円
保険の場合(すでに骨粗しょう症が疑われている場合:3割負担として)
 骨塩量検査(超音波法) 240円
 骨代謝検査(血液検査) 1470円

いずれも初診料、もしくは再診料が別途かかります。
比較的若年での骨粗しょう症の場合、このほかに原因を調べるための検査を行う場合もあります。
ごあいさつ
日本橋茅場町にある産婦人科・女性内科のクリニックです。

HPに載せきれないいろいろな情報をブログにつづっていきたいと思います。