茅場町いとう医院ふろくのブログ

東京都中央区にある産婦人科・女性内科のクリニック

2013年11月

緊急避妊薬(モーニングアフターピル)について

緊急避妊について相談を受けるケースが増えています。
今日は緊急避妊についてよくきかれる質問にQ&A形式でお答えしていきます。

緊急避妊にはどのような方法がありますか?

3つの方法があります。
(1)緊急避妊薬(ノルレボ)を服用する方法
性交後72時間以内にノルレボを2錠飲む方法で、効果の高さと副作用の少なさからWHOで第一に推奨されている方法です。
ノルレボはプロゲステロンという卵巣から分泌されるホルモンと似た形をした合成薬で、排卵を抑制したり、着床を妨げる作用があるとされています。
避妊効果は80%ほど、副作用発生率は5%ほどといわれています。

(2)中用量ピルを服用する方法
ノルレボが日本で認可される前に使用されていた方法です。
中用量ピルを72時間以内に1回、その12時間後にもう1回内服します。(ヤッペ法)
避妊効果は60%ほど、副作用発生率は50%以上といわれ、主な副作用は悪心・嘔吐です。
ノルレボより安価で提供可能なため、経済的事情で選択される場合もありますが、効果を考えればノルレボのほうがよいと思います。

(3)子宮内避妊器具を挿入する方法
子宮の中に避妊器具を挿入する方法です。
性交後120時間以内の挿入で効果があるとされています。
一度挿入すると2年から5年間効果が続きます。
従来型、銅付加型、黄体ホルモン含有型の3種があり、この順番で値段が高くなりますが、避妊効果も高くなります。

緊急避妊薬(ノルレボ)は72時間を過ぎると効果がないのですか?

ノルレボの避妊効果80%というデータは性交後72時間以内に服用した場合のものです。
72時間を超えると、この数値はさがっていきます。
が、この数値の下がり方についてはしっかりしたデータが見つかりません。
ノルレボの作用機序についてははっきりわかっていない面もあるのですが、排卵を抑制する、という一番大きな作用から考えると、やはり72時間以内のふくようが望ましいと思われます。

ノルレボを1回飲めばその周期は妊娠しないのですか?

そんなことはありません。
ノルレボの効果は、服薬前72時間以内の性交に限られるとされています。
服薬で排卵が遅れてタイミングをずらせても、そのあとに無防備な性交があれば、そこで妊娠する可能性があるのです。
実際、ノルレボを服用した後、性交をおこなった場合は、行わなかった場合に比べて避妊効果が弱まるという報告があります。
ノルレボ服用後は別の方法できちんと避妊を行ってください。

万が一、妊娠してしまった場合、赤ちゃんに悪影響はあるのですか?

ノルレボを使用する方法の場合、赤ちゃんへの悪影響はないとされています。
子宮内避妊器具を用いた場合、先天異常との関連はないとされていますが、流・早産の危険が高くなるため、器具の除去が必要となります。

ノルレボを飲むと、その後妊娠しにくくなったりしますか?

ノルレボを飲むことで、将来の妊娠しやすさに影響はないとされています。
(つまり、1回飲んだだけでは、その1回にしか避妊効果はないということです。)

ノルレボの使用回数に制限はありますか?
何回か使うと効果が弱まったり、体に悪影響が出たりしますか?

複数回使用しても効果と副作用に大きな変化はないとされています。
しかし、このお薬自体の避妊効果は低用量ピルや子宮内避妊器具に比べると低く、継続的な避妊方法としては不確実なものといえます。

ノルレボを飲んだ後、数日して少量の出血がありました。これは生理ですか?

ノルレボを内服すると子宮内膜の状態が変化して少量の出血がおこる場合あります。
これは生理ではありません。
月経予定日を1週間超えても生理が来ない場合は、妊娠している可能性もありますので、産婦人科に相談してください。

緊急避妊にかかる費用はどのくらいですか?

緊急避妊はどの方法も保険適応ではないため、各医療機関が独自に値段を設定しています。
茅場町いとう医院の場合ですと、下記のとおりとなります。
ご参考にしてください。

・ノルレボ 15000円
 (相談料含む。相談のみの場合には相談料3000円となります。)
  
・中用量ピル 当院では、避妊目的としては採用しておりません。

・子宮内避妊器具(IUD)
  銅付加型(ノバT) 30490円
  黄体ホルモン含有型(ミレーナ) 70490円
  (診察、超音波検査、抗菌薬処方等含む。ほかに装着後1か月検診と、年1回の定期検診が必要です。)
  
茅場町いとう医院HP
http://www.kayabacho-itoiin.jp/

尿もれ

「尿もれ」で悩んでいらっしゃる方はいませんか?

40代の女性の3人に一人は尿もれを経験したことがあるそうです。
茅場町いとう医院で女性内科を担当している私も、妊娠中に尿もれで困ったという経験があります。

でも、この悩み、なかなか相談しにくいようです。

「どこに相談していいのかわからない。」
「どのタイミングで受診すればいいのかわからない。」
「相談するのが恥ずかしい。」
「年のせいなら、しかたないわ。」

そんな声をよく聞きます。
症状が出始めてから受診するまでの平均年数はなんと9年を超えるそうです。

気になる症状があれば、まずは相談してください。
専門的な手術となれば泌尿器科になりますが、お薬や体操指導などは産婦人科でも内科でも大丈夫です。

茅場町いとう医院では主に女性内科で、女性医師が対応させていただきます。

受診するタイミングは、ご自身が排尿のことで不便を感じたら。
排尿のことが原因で生活の質が低下してきたと感じたら、気軽に受診してくださいね。

茅場町いとう医院
http://www.kayabacho-itoiin.jp/

ブライダルチェック

最近、結婚情報誌などでブライダルチェックという言葉を目にすることがふえてきました。

ブライダルチェックとは、結婚を控えている方や、近い将来に結婚を考えている方向けの健康診断です。

結婚を機に、結婚生活や妊娠に支障をきたす病気などがないかを確認し、もし異常があれば早めに治療をしておくことを目的としています。

具体的には何を検査をするのかというと…

子宮、卵巣の病気の検査
経膣超音波で子宮の形や筋腫の有無、卵巣の状態などを確認します。
子宮頸がんの検査も含まれます。

感染症の有無
血液検査とおりものの検査で、クラミジア、淋菌、梅毒、HIV、肝炎などパートナーや妊娠した場合には赤ちゃんに感染する可能性のある病気の有無をチェックします。

妊娠中に感染すると胎児に影響が出る可能性のある感染症の抗体の有無
風疹抗体を検査します。
動物を飼っていらっしゃる方はあわせてトキソプラズマの抗体のチェックをする場合もあります。

このほかに、一般検診を組み合わせて、貧血や生活習慣病の有無をチェックする場合もあります。
また、女性に多いリウマチや甲状腺の病気の検査を行う場合もあります。

最近では、卵巣年齢の検査を組み合わせる場合も増えてきています。


一般検診ではなかなか気づきにくい体の状態。
一度、しっかり検査してみてはいかがでしょう。


茅場町いとう医院では下記の内容でブライダルチェックを含む婦人科検診を行っています。
オーダーメイドで検査内容を作ることも可能です。
ご興味のある方は一度ご相談ください。

茅場町いとう医院HP
http://www.kayabacho-itoiin.jp/

※2014年4月より料金が一部改訂されております。
(詳しくは下の一覧をご覧ください)

<ブライダル基本>

結婚を控えた方、新しいパートナーとの出会いがあった方向けのセットです。感染症を中心にチェックできます。


<フルブライダル>
ブライダル基本セットに加えて、膠原病や甲状腺の病気など女性に多い病気や、卵巣年齢をチェックできます。


<基礎検診追加>
一般検診やがん検診ではカバーしきれない女性の病気をチェックできます。


<追加検査のご説明>
検診メニューに追加して検査できます。

追加検査のみをご希望の場合は、検査料金と診察料(初回3000円、2回目以降1000円)にて検査いたしますので、ご相談ください。



・子宮体がん

  50代から増えてくるがんです。頚がん検診のみではみつけられないので、併せて検査をすることをお勧めします。

・女性ホルモン

  LH、FSH、エストラジオ―ル、プロゲステロンの4種の女性ホルモンを調べます。(更年期チェック向けの検査です。妊娠に向けての検査の場合、月経周期に合わせての検査となりますので受診時にご相談ください。)

・トキソプラズマ

  妊娠中にかかると赤ちゃんに影響を及ぼします。動物を飼っている方は調べてみてください。

・HPV

  子宮頸がんやコンジローマの原因となるウイルスの有無をチェックします。

・AMH

  卵巣年齢を予測することができます。

・骨代謝

  骨を作る細胞と壊す細胞のバランスを調べます。この検査を受ける方には問診による10年以内の骨折リスクの予測も行います。超音波法による骨密度検査をあわせて受けていただくことをお勧めしております。

・精液

  この機会にパートナーの方も合わせて検査をしてみてはいかがでしょうか。パートナーの方は来院の必要はありません。容器をお渡ししますので、ご自宅などで採取し、2時間以内にお持ちください。





 



 

ブライダル

基本

フル

ブライダル

基礎検診

追加

追加料金

診察

問診内診






 

経膣超音波






 

細胞診

子宮頸がん





 

3600

子宮体がん



 



 



 

6900

血液検査

血算



 




 

1400

生化学



 




 

2600

リウマチ

抗核抗体



 



2600

甲状腺



 



3000

女性ホルモン4



 



 



 

5000

肝炎(BC型)





 

4000

HIV梅毒





 

4000

HTLV1風疹





 

6000

トキソプラズマ



 



 



 

1000

AMH



 




 

7100

骨代謝



 



 



 

2000

尿

尿一般



 




 

500

膣分泌物



 

HPV





 

5500

クラミジア、淋菌

一般培養




 




 

8000

骨密度

超音波法(踵骨)



 



 



 

1500

心電図

心電図



 



 



 

2000

精液

精液一般



 



 



 

2000

セット

料金



 

34000

49600

12200



 


インフルエンザ予防接種 Q&A

急に寒くなってきましたね。
寒くなってくると心配なのがインフルエンザです。
そろそろワクチンを、とお考えの方も多いと思います。
そこで今日はQ&A形式で、よく寄せられるワクチンの疑問にお答えしていこうと思います。

ワクチンはいつごろ打つといいんですか?

東京では例年ですと12月からインフルエンザの報告が増え始め、1月上旬から3月上旬にインフルエンザの流行のピークが見られます。
一方、ワクチンの有効期間は、接種後約2~3週間後から4~5か月とされています。

このためワクチンの接種時期としては11月から12月上旬くらいまでが良いといわれています。
ちょうど今の時期ですね

ワクチンって年によって当たりはずれがあるんですか?

インフルエンザワクチンはその年の流行を予測して作られています。
しかしインフルエンザウイルスは、変異しやすいワクチンのため、年によって多少の差はあります。

IASRの報告によれば
2009/10シーズン 流行したもののうち0.6%はワクチンと異なる型だったが、そのほかはおおむね一致
2010/11シーズン よく一致
2011/12シーズン B型のうち3分の1は効果がなかった。A型のうち4割ほどは効果が十分ではなかった

とのことです。
確かにこう見ると当たり外れは多少あるようです。

ただ、新型が登場しない限りは、「まったくの大外れ」ということはなく、低い年でも流行したウイルスの半数以上には一致しています。

2回打ったほうがいいの?

20歳以上の成人を対象とした試験で、1回の接種で73%(検査法によっては87%)の方に抗体ができたという報告があります。
これをもとに成人では1回接種でもよい、とされています。

ただし、前シーズンにインフルエンザにかかったり、ワクチンを打ったりしていない方は、基礎免疫といわれるもともとの免疫が少ないため、抗体ができてもその持続期間が短くなりやすいといわれています。

このため、前シーズンにワクチンを打っておらずインフルエンザにもかからなかったという方は、2回打ったほうが良いと思います。

また、もともと基礎免疫が少ないと考えられている小児や基礎疾患があり抗体が残りにくい人などは2回打つようにしてください。

2回接種する場合、間隔はどのくらいあけるといいんですか?

2回接種の場合、添付文書上は2~4週間(13歳以上では1~4週間)の感覚をあけて接種すること、となっています。
ただ、最も、免疫効果が上がるのは4週間あけた場合といわれています。
もし、2回目の接種予定時期に体調を崩すなどして間隔がひらいてしまった場合でも、1~2週間程度のずれは問題ないといわれていますので、医師にご相談ください。
(米国では「1か月以上の間隔をあけて接種」とされています。)

インフルエンザワクチンは効果がないという人もいますが…。

現行のインフルエンザワクチンは血液中の抗体を産生するものです。
それに対し、インフルエンザウイルスは鼻腔から感染するため、血液中の抗体では効果がないという人もいます。
確かに、理想的には海外で発売されている点鼻タイプのワクチンのほうが効果があるはずなのですが、まだ国内では認可されておらず、そのため何か問題が起こっても救済制度が利用できないため、当院では採用をしておりません。

なお現行のワクチンでの効果ですが、65歳以上の施設入所者を対象にワクチンを1回接種した研究では、発病阻止効果は34~55%、死亡阻止効果は82%で、発病阻止効果は十分ではないもの、重症化は防げると考えられています。

妊婦もワクチンを打っていいの?

妊婦であっても接種は可能です。
むしろ、妊婦の場合、インフルエンザに罹った時に重篤化しやすいことを考えると、接種していただいたほうが良いと思います。
一時期、ワクチンに含まれる防腐剤の胎児への影響が取りざたされましたが、接種によって先天異常の発生率は増加しないとの報告もあります。
心配な方は、防腐剤無添加のワクチンもご用意しておりますので、ご相談ください。


茅場町いとう医院では、現在、2013年のインフルエンザワクチン接種を行っております。
接種は1回3000円です。
予約なしでも接種できますが、防腐剤無添加のワクチンをご希望の場合などはお電話にてご予約いただくと確実です。
詳しくは茅場町いとう医院のHPをご覧ください。

茅場町いとう医院HP
http://www.kayabacho-itoiin.jp/

産科(周産期)セミオープンシステムについて

妊娠は病気ではない、とよく言われます。
その一方、100%安全なお産というものは存在しない、とも言われます。

この二つの相反する言葉、これが現在の妊婦さんの不便や不安につながっていると思います。

それを便利と安心に変えるのがセミオープンシステムです。

経過が順調な時はご自宅や職場近くの診療所で妊婦健診を受け、何か問題が発生した時や分娩の時には設備もマンパワーも整っている大きな病院で受ける。
これがセミオープンシステムです。

このシステムが成り立つためには病院と診療所の連携が不可欠です。

分娩病院が妊婦健診で行っているのとかわらない質と内容の妊婦健診を、連携する診療所でも行っていないと、いざという時に分娩病院でも対応しきれないからです。

茅場町いとう医院では現在、日本赤十字医療センター、愛育病院の二つの病院とセミオープンシステムを結んでおります。

普段の検診や、緊急ではないけれど少し不安なことがあった時などは気軽に当院を受診していただき、専門的な医療が必要な場合は速やかに大きな病院に受診することができるこのシステム。
快適で安心なマタニティライフのためにもぜひご活用ください。

☆セミオープンとオープンの違いについて☆
オープンシステムとは分娩の際、それまで検診を行っていた診療所の医師が立ち会って出産を行うものです。
妊娠経過をよく知る医師が立ち会えるという点でより安心なシステムです。
ですが、外来を急にしめて分娩病院に駆けつける、というのは現実にはなかなか困難です。
セミオープンではその困難を解消するため、妊娠経過を診療所と病院でわかりやすい形で共有し、分娩自体は病院の医師が対応するという形をとっています。

女性内科ってなぁに?

茅場町いとう医院の診療科は、産婦人科と女性内科です。

ところで、女性内科ってなんでしょう?

実は、はっきりとした定義はないんです。
だから、女性特有のいくつかの病気に的を絞った診療をするところもあれば、更年期の周辺症状を対象にするところ、漢方処方を中心とするところなど、さまざまなスタイルの病院があるんです。

では茅場町いとう医院の女性内科はどのようなところかというと、一言でいえば

「女性の体と心の特徴に配慮して、一般的な内科診療を行う診療科」

となるでしょうか。


女性と男性では体のつくりも、ホルモンの出方も大きく異なります。
だから、かかりやすい病気も異なります。

治療についても、妊娠を考えているとき、妊娠中、授乳中、更年期、など、特別な配慮を必要とする場面がたくさんあります。

そういった女性の特徴に配慮して、茅場町いとう医院では総合内科専門医の女性医師が、診療を行っております。

貧血、甲状腺疾患、膠原病、骨粗しょう症などの病気はもちろん、冷え症、ほてり、めまい、むくみなどお悩みの症状があれば、女性内科までお気軽にご相談ください。

はじめまして

2013年9月2日に中央区日本橋茅場町に産婦人科・女性内科のクリニックを開院いたしました。
HPもありますが、HPの中だけではお伝えしきれないことを、こちらのブログにつづっていこうと思います。
よろしくお願いいたします。
ごあいさつ
日本橋茅場町にある産婦人科・女性内科のクリニックです。

HPに載せきれないいろいろな情報をブログにつづっていきたいと思います。